私、４０年近くアニメーターやっているんだけど、昔は動画が一枚１５０円だったんだよ。卵が１パック、セールだと５０円で買えた時代。進学率が二割の大学生の初任給が１０万円くらいの時代に、動画１０００枚書くことが絵空事じゃなく可能だったわけで、そうなると１５万円の月収になった。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月23日

もちろん、かなりの長時間労働だったけど、日曜日はほとんどの人がお休みしていたし、締め切り間際の人だけが出社していた。原画マンも今よりも線が少なくて、たまに半パート描くような兵もいたわけです。私が２０代の後半には車を買ったし、原画間に一緒に首都高速を走ろうって、車所有者が結構いた。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月23日

作監クラス、キャラデザクラスは一戸建てを持っている人がそこそこいた。マンションを買った人もいた。それが４０年近く前の実際だ。経験者は語る。今、そんな裕福な人って滅多にいない。大卒の人より稼げた人が多かった時代から考えると、アニメーター地獄かもしれない。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月23日

ベテランの皆さん、会社の経営者の皆さん、この事実をご存じのはず、４０年前は物価も安く、それなりに生活しやすかった。昔だって１０万稼ぐのがやっとという人がいた、近頃の若いもんは甘いっていう人がいるけど、物価は３倍になっていることを考えれば３０万稼いだことと同じなのでは。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月23日

もちろん、今すぐ単価を三倍にしろって言うほど、頭お花畑ではないけど、徐々にでもいいから単価を上げて、若い人が健康的な食事ができるようにならないと、作品が続かない。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月23日

実際、昔の大学生というのは、全体の２割しか進学しなかった、富裕層か頭のいい人なんです。その人の初任給が１０万で、今の大学生とはちょっと意味が違うのです。今は７割が進学します。そうなると大学卒の希少性はない。昔だって貧乏っていうけど、社会自体が今より物が少なかった。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月23日

マンションよりアパートが断然多かったし、テレビだって、小さいし、アナログだし、携帯電話もパソコンもない。それを見て昔は貧しかったっていうの、やめませんか。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月23日

あと、すべての人が１０００枚、いったわけではなく、また半パート描ける人はやはり一握りでした。でも普通にテレビシリーズの原画マンさんは３人か４人でしたので、７０カットか１００カットを一人で描いていたのです。いい時代だと思いますが、今それができるかって言えば、できません。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月24日

その当時でも、もちろん、ひどい会社はあって、動画が一枚１００円だったり、最悪なところは５０円だったりしたと話には聞いていた。でも１５０円の会社もそこそこあって、私が二番目に入ったスタジオジュニオは１５０円だったのは記憶している。おかげでIDKのお風呂付のアパートに住めた。

— 中野彰子 (@toki21991) 2019年4月24日

 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 

本日の業界の真実
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
00年代のアニメの平均よりは今の方が作画良くね？
10年代前半が一番良かったと思うが
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
リーマンショックで落ち込んだままなんだな
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
社会の縮図でしかない
日本の場合厄介なことに経営者だけがこｎ意識ではなく
団塊・団塊ジュニアあたりが高度成長とバブルを同時に経験してるから
さも自分たちがすべてを作り、そしてその後の不況を実力で乗り切ってると思い上がってること
少し前の氷河期も今の売り手市場の若者も、貧乏な状況からなんとか社会人になってるのが現実
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
＞作らせる側だけ元気
誰のことかな？
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
あー…これはうちの業界もだなぁ。ここまでじゃないけど。大半の業界で、似た構造抱えてるんちゃう？
マーケ関連もコンテンツやサービスの供給過多の中で、自転車操業方式のしわ寄せが下に行ってて、賃金は「変わらない」のでやむなしという理論がまかり通っておる。
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
アニメの技術者も海外流出する時代だしね…。
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
約40年前で動画一枚150円って、どのスタジオだろう。作業現場としては最上流っぽいけどなぁ
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
昔は良かったわけではない。
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
安月給でアニメ描くから安月給なんやで感。
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
アニメ業界に限らずどこの世界でも重要な指摘な。
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
アニメーターさんやそれに携わる人達には頭上がらない私としてはアニメが無くならないように願うしかない 給料上がらなきゃ景気も上がる訳がない 手取り１３万で一人暮らしとか無理ゲー↓
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
単価が上がらない原因の一つ がアニメメーター(製作会社)の供給過剰だと思います。
技能認定制度による単価格差を付けるか、製作会社の作品納品能力評価を決めて高いクオリティーには高額の予算を必要とするモデルの模索を。 (低予算の受注ばかりなら、リストラするしかないかと)
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
40年前って1979年頃? ファーストガンダムの頃だな。
この物価・初任給感ってちょっとおかしい気がするぞ。
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
それでも安い気はするけどな… イラストとは違うから、短時間でかけるのかしら
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
ユーフォニアムの演奏シーンでさえ、単価が同じと聞いて愕然とした
そう考えると座繰り加工が入ると単価上がるからとか言われてる機械加工の世界はまだそれなりに難易度に応じた単価になってるんだな、、、と思った

 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
なんかこんな未来になってるって情けないというか寂しいというか。
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
うちの親がアニメーターになった頃、新卒の初任給と同じかそれ以上だったって言ってた。そして、今その頃から単価がほぼ上がってないのだなぁと思うと本当に暮らしていけないと思う
 
 
 
名前：名無しさん投稿日:2019年04月26日
 
40年近くやってたなら、現状のアニメーターの環境変えるために動かなかったのは何故？