昨年10月、結婚していることを隠して女性と10年間近く交際していたことが報道された、声優・櫻井孝宏（49）の続投の公式発表が続いている。

櫻井は一人だけでなく別の女性とも既婚であることを隠し、長年交際をしていたことも報じられ、前代未聞の〝結婚詐欺不倫〟と呼ばれた。

その後、20年間パーソナリティーを務めた文化放送のラジオ番組『こむちゃっとカウントダウン』や、出演予定だった人気テレビアニメ『モノノ怪』の劇場版や、完全新作オリジナルアニメーション『AYAKA ーあやかー』などの降板が続々と発表された。 　

3月31日には、所属事務所の退所も発表され、人気作品の人気キャラを演じることが多い櫻井がどれだけ続投できるのか、アニメファンを中心に注目が集まっていた。 　

そんな中、世界的支持を集めている『ファイナルファンタジーⅦ』のリメイク作の続編となる『ファイナルファンタジーⅦ REBIRTH』の新トレーラーでは、主人公・クラウドの声を櫻井が続投することが分かり、ツイッターでは「クラウドの声」でトレンド入りし話題に。 　
18日のフジテレビ系アニメ「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の最終回とともに、続編となる「柱稽古編」のテレビアニメ化も発表され、アニメの公式サイトでは「冨岡義勇 櫻井孝宏」と続投が正式に決定したことで櫻井の名前がトレンド入りするなど、続投発表の度にトレンド入りを果たしている。

ネットでは、

《正直声優のプライベートなんてどうでもいいよ。それで声聞いたら不快になるっていう気持ちが俺には全くわからん》

《まじで犯罪でもないのに降板とかやめてくれ。櫻井孝宏以外の声で誰が納得するんだよ》

《私なら声優さんが変わると余計にあの件を意識してしまうので、変わらなくていいと思う》と櫻井の続投に安堵する声が多く上がっていた。

「特に大作ゲームは、数年前から収録を開始しているケースも多く、今から声優を変えて新録するとなるのは発売延期でもしない限り厳しく、続投は妥当でしょう。またタレントと違い、声優が選ばれる基準は演技力と声なので、声優自体の好感度は低くても作品へのマイナスにはならないと思います」（アニメ制作関係者） 　

アニメファンはキャラや作品のイメージが変わることを一番に嫌がるため、結果的に声優がプライベートで不祥事を起こしても、大きなお咎めなしという逃げ得な状態に繋がっているといえる。

「声優業界は、一般の方から見たら異常に感じる部分も多いでしょう。狭い業界なので、現場に行ったら共演者に元カノがたくさんいたというエピソードがあったり、結婚相手は同業の人じゃないと声優はなかなか出会いがないという、閉鎖的な世界だからこそ、こういう異常な状態が恒常化しているともいえますし、そういった声優の裏側も知っているアニメファンにとっては、《そんなことぐらいでいちいち降板されても困る》というのが本音じゃないですかね？」（同） 　

人気商売でありながら、タレントほど表に露出しない声優ならではの立ち位置が功を奏しているのかもしれない。