■上映前、監督の長井さんと坂上Pの登壇コーナー。
仕切りのサンライズ社員さん、開口一番「こんばんやよやよー！」
ゼノグラシア10周年について、2人とも「言われてみればそうだなー、歳くったなー」

■制作当時のことを問われ、
坂上P「バンダイナムコの統合直後で、それを機に色々やってみよう、と始まった。
ゲームのほうが今後どのような展開をむかえることになるのかわからない状況だったので、あえて自由にやってもらうことにしていた。」

長井さん：サンライズの担当プロデューサーに呼ばれて、「アイドルマスターという作品があるんだけど、それはとりあえず置いておいて、ロボものをやりたい」と始まった。
初めて監督という仕事を任された作品で、見よう見まねで、当時の自分が好きだった要素を詰め込んだ。

■制作中の状況について、
坂上P：Xbox360版の制作が忙しかったので、アニメは「なにか作っているなー」という感じだった。
ゲーム側のスタッフは、アニメはアニメという感じで受け入れていて、完パケが届くのを毎回楽しみにしていた。

長井さん：ゲーム側のスタッフとは第1話の試写会で初めて会った。
制作は脚本の花田さんとディスカッションしながらだったが、詰まってしまうことも多く、勢いでやりきった感じだった。いろいろ言われているのも知っていたが、余裕がなかった。まだ若かったのだと思う。振り返れば思い出深い。

■作品について、
坂上P：改めて観なおしたが、作画が安定していて、お話もきっちり終わって、よくできていた。
戦うのではなく、作業用のロボットというのが新しいと思った。
恋愛ものということで、展開が畳み掛けるようで、振り切っている感がありおもしろかった。

長井さん：ロボで恋愛ものというのは決まっていて、そこは振り切ってやった。男キャラはなるべく出さないようにした。展開については、当時は真剣に作っていたが、見返すとひどいと思ってしまった。

■ゲームのアイドルマスターについて、
長井さん：アニメの制作が終わってから知った。その後、錦織監督とも仲良くなり、「アイマスのアニメのコンテを担当してくれないか」とも言われたが、なんの冗談だろうか、と思い結局断った。

■最後のあいさつにて、
坂上P：ゼノグラシア10周年と同時に、アイドルマスター自体も今年で12年、これからもどんどん広げる方向にしたいと思っている。ゼノグラシアは(自身が担当している)スパロボX-Ωに期間限定出演しているので、アイマスともどもよろしくお願いしたい。

長井さん：10年後にこのような晴れ舞台があるとは思ってもみなかった。作品を覚えていてもらって嬉しい。いろいろ問題もあったが、同時はやり切ったという思いがある。上映を楽しんでほしい。

長井監督、「ゼノグラシアは初めてのオリジナル作品で手探りの中
好きなものを詰め込んで作った」「出来には満足してる」って言ってた

長井監督の話で印象に残ったのは「一度だけバンダイナムコの人と顔合わせたのが第1話の時、東京撮影所の試写室だったんですけど、怖くて顔見れなかったですね。」「当時ネットで叩かれてたんで…。」ってとこでした。