『ニュータイプ』編集長に聞いた！ 2016年今冬アニメの注目作はこれだ！

そろそろ来シーズン「2016年冬アニメ」の新作が気になる時期になってきました。次期シーズンも30本以上のアニメが放送されます。どのタイトルを見るか迷っている人も多いのではないでしょうか？ そこで冬アニメの注目作についてプロに取材しました。

アニメ情報誌『月刊Newtype(ニュータイプ)』(株式会社KADOKAWA刊)の編集長･水野寛さん、同誌編集者･黒瀬真也さんのお二人にお話を伺いました。

――今期もかなりの本数が放送されますが、水野編集長が注目されている作品を教えてください。

水野編集長　では3本挙げてみますね。

●『ブブキ･ブランキ』
監督：小松田大全
シリーズ構成･脚本：イシイジロウ、北島行徳
制作：サンジゲン

●『プリンス･オブ･ストライド オルタナティブ』
監督：いしづかあつこ
シリーズ構成：岸本卓
制作：マッドハウス

●『僕だけがいない街』

監督：伊藤智彦
シリーズ構成：岸本卓
制作：A-1 Pictures

水野編集長　
まず『ブブキ･ブランキ』は『サンジゲン』の10周年企画作品です。監督に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』副監督の小松田大全さんを迎えて非常に力の入った期待作となっています。CGアニメの集大成的な作品になるのではないでしょうか。
『プリンス･オブ･ストライド オルタナティブ』はアクロバティックな架空のマラソン競技をテーマにしています。これはオリジナルのスポーツで、全く新しい世界を作っている点に注目ですね。先行しているゲーム版はすでに多くの女性ファンを獲得していますしね。
『僕だけがいない街』は、大ヒット漫画の、満を持してのアニメ化です。時間を何度もさかのぼって過去に起こった殺人事件を止める、というのがストーリーの骨子です。タイムトラベルとミステリの２つの面白さを持った作品でこちらも期待できますね。

――黒瀬さんの注目作品はいかがでしょうか。

黒瀬さん　では2本挙げますね。

●『無彩限のファントム･ワールド』
監督：石原立也
シリーズ構成：志茂文彦
制作：京都アニメーション

●『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』
総監督：谷口悟朗
監督：秋田谷典昭
脚本：荒川稔久
制作：プロダクションアイムズ

――他に注目作はありますか？

黒瀬さん　そうですね。ショートアニメで注目作があります。

●『おしえて！ ギャル子ちゃん』
監督・シリーズ構成：川口敬一郎
制作：feel

●『石膏ボーイズ』
監督：宅野誠起
助監督：臼井文明
シリーズ構成・脚本：横手美智子
制作：ライデンフィルム

黒瀬さん　2015年夏に始まった『ULTRA SUPER ANIME TIME』(ウルトラスーパーアニメタイム)という「30分で短い尺の作品を3本放送する枠」があります。この枠が一般にも広く知られ、定着してきたのではないでしょうか。『おしえて！ ギャル子ちゃん』と『石膏ボーイズ』は、この枠で冬に放送開始される作品のうちの2つです。

――冬アニメの傾向はどんなものでしょうか。

水野編集長　
ラノベ原作、漫画原作のアニメが一段落した感はあるかもしれませんね。人気のラノベや漫画をアニメ化し尽くしてしまったといいますか、アニメ化すべき作品が残っていないといいますか……。オリジナルでアニメを起こすという機運が少しずつ大きくなっているように感じます。ですから、どんなアニメが生まれてくるかというわくわく感があるのではないでしょうか。

――ありがとうございました。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3757927&media_id=121