旧日本帝国海軍のキャラに熱狂!?和製サブカルに陶酔する中国の若者心理

「なんてったって、今、中国の若者の間で人気なのは『ラブライブ！　』『艦これ』『東方Project』の3つ。
これがトレンドであり、キーワードなんですよ」

　上海在住の王暉(30歳)さんは目を輝かせる。王さんは仕事の傍ら、日本のサブカルを常時チェック。中国版のツイッターやLINEなどで多くのフォロワ―を持つオタク(中国語で宅男)なだけに、旬の情報に詳しい。

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「え～っと、『ラブライブ！　』の面白さですか。やっぱり9人の女性高生たちの強いキャラクターじゃないでしょうか。
9人の中に、たいてい自分の好きなタイプの子が1人くらいいてその子に憧れたり励まされたりするような気分になるんですよ
そんなところは、アイドルのAKB48の“押しメン”になるのとそっくりですよね！　」(王さん)

上海在住でオタク文化に詳しい日本人の女の子もこう話す。

「『ラブライブ！　』が中国でもウケている背景には、複合的な理由があると思いますね。
アニメあり、個性的なキャラあり、声優さんによるライブイベントあり、ゲームアプリありと、多方面で楽しめるところが魅力。
中国語の字幕ももちろんあります。2月末に上海で行われた大きなコミックマーケット『ComicUp』(コミックアップ)に行ったんですけど、『ラブライブ！　』のコスプレーヤーを大勢見かけましたもの。『ラブライブ！　』で星空凛という役の声優を務めている飯田里穂さんが来場していて、ものすごい人気だったんですよ」

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●　アキバと中国の「時差」はゼロに アニメファンに日中の地雷はない

これら3つはいずれもアキバ(秋葉原)発で人気に火がつき、日本の若者の間で大ヒットしているが、中国でもまったく同じように10代～20代を中心に大ヒット中なのだ。かつては日本のアニメやドラマが中国でヒットするまでに多少の「時差」があったが、今はそれがまったくないどころか、時差や国境を軽々と越えて、中国でも「当たり前」のようにごく自然に受け入れられているというから驚きだ。

前述した『艦これ』のような戦争を彷彿させるものでさえ、オタクたちの間に“壁”や“躊躇”はまったくない。
中国の若者からは、日本人の大人が思い描いているような戦争に関する「タブー」「日中の地雷」のようなものが一切感じられないのだ。

『艦これ』の場合、さすがに題材が題材なだけに、(合法、違法を問わず)中国のネット上で“正式”に動画は見ることはできないものの、上海在住で現地のサブカルチャー事情などに詳しいファイヤーフライクリエーション社長の西塚正基氏によると、「特殊なソフトを使用して見たり、ニコニコ動画の中国版とも言える会員限定の動画サイト『bilibili動画』では見ている若者もかなりいる」そうだ。最近は中国でも正式に日本アニメの放送権を購入し、「土豆」「愛奇芸」などといった中国の動画サイトにアップしているものもあるといい、「中国でネット上にあるものはすべて違法、という十把一絡げの認識は変化しつつある」(西塚氏)。アナログな筆者の想像をはるかに超えて、時代は日進月歩で変化している。

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　筆者は新刊『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか？　』の中で、日本のアニメを心の支えとしている、ある中国人青年の話を書いた。15歳でコック見習いとなり、1日13時間以上働き、汚い寮の一室で疲れ果て、布団に入っても寂しさと辛さでよく寝つけなかったという青年。彼の心を慰めてくれたのが、日本のアニメだった。

　「その頃、よく布団にくるまって泣きながら1人でこっそり見ていたのは『Angel Beats！　』というアニメでした。布団がゴソゴソするなと思ったら、なんとネズミが這い回っているんですよ。そんなに汚い環境でも、好きなアニメを見ている時間だけはとても幸せで、ほんの一瞬ですが、辛いことを忘れられました。日本のアニメは温かい日本人の人間性が凝縮されていると思いました。いつか、好きなアニメを山ほど買って、コスプレもたくさんして、日本旅行に行きたいと思って、それで今日まで歯を食いしばってがんばってきたんです」

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●　中国人が日本アニメを愛する理由は 日本人も気づかない「寛容性」にあり

　加藤教授は続ける。

「中国の教育は国家のため、世のため、人のためという高所から構えたものであり、社会体制の影響もあって、たとえアニメであっても、公的機関を茶化したりできない規制が多い。でも、日本では『ドラえもん』ののび太のようなダメ人間でも準主役になれる。
のび太はヘタレで、困ったことがあると、すぐドラえもんを頼る弱い人間ですが、そんな弱さや人間らしさに、厳しい競争社会で生きる中国人たちは共感し、心に温かいものを感じるのです。『エヴァンゲリオン』もいじめられっ子が主人公ですが、そんなことは中華圏のアニメやドラマではあり得ない。どんな子どもにも夢があり、誰だってヒーローになれる。日本のアニメは“自分の居場所”を持つことができることも、魅力と言っていいのではないでしょうか？　」

　中国人が日本のアニメをこよなく愛する理由――。

それは日本人でさえ気がつかない日本社会の寛容性や弱者に対する温かいまなざし
人間関係を深く描くドラマであるというところにあったのだった。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150514-00071463-diamond-nb&p=1

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時空を超えてるな！『ラブライブ！』も『艦これ』も『東方Project』も知らんけどhttp://t.co/jwktKhZXkU

— teruterubonnzu (@TERUTERUBONNZU) 2015, 5月 14

旧日本帝国海軍のキャラとか言われたら、中も読まずに「山本五十六とか山口多聞が大人気なのか？」とか本文も読まずに仰天するダイヤモンド読者おじさん続出な悪寒……。 / “旧日本帝国海軍のキャラに熱狂!?和製サブカルに陶酔する中国の若者…” http://t.co/znK8mug3hF

— 有芝まはる殿下。 (@Mahal) 2015, 5月 14

「日本社会の寛容性や弱者に対する温かいまなざし」まったく逆。厳しい現実から逃れるため、ヘタレ主人公によるハーレムもののニーズが生まれた。 / “旧日本帝国海軍のキャラに熱狂!?和製サブカルに陶酔する中国の若者心理 ――ジャーナリス…” http://t.co/TU9EuTa9Q8

— がらくた (@un_jp) 2015, 5月 14

タイトルは艦これだが、りっぴーイベントとAngel Beats！の話しか記憶に残らなかったｗ / “旧日本帝国海軍のキャラに熱狂!?和製サブカルに陶酔する中国の若者心理 ――ジャーナリスト・中島恵｜ＤＯＬ特別レポート｜ダイヤモンド…” http://t.co/9j0LG2vDpZ

— まなめ (@maname) 2015, 5月 14

こんなことで騒ぐのはこっちのサヨクと向こうの愛国無罪だけだろ　→　旧日本帝国海軍のキャラに熱狂!?和製サブカルに陶酔する中国の若者心理 ――ジャーナリスト・中島恵｜ダイヤモンド・オンライン http://t.co/lNcawnhF3m @dol_editorsさんから

— 品川の白狼 (@whitewolf_i) 2015, 5月 14