──口数が少ない遥を魅力的に動かす上でのポイントとは？
主人公としての動かし方にずいぶん悩みました。が、ある時、男だと考えるからダメなんだ、ヒロインという位置づけで考えればいいんだ、と気付き。以後、とても動かしやすくなりました。
あ、でも、あくまで自分の中のイメージです。
きちんと主人公、ヒーローとしてかっこいいところや成長の物語もあります。

──松岡江、天方美帆という二人の女性キャラを描く上でのポイントはなんですか？
女性キャラはシナリオで台詞をたくさん書いても、監督の「このシーン、いりますかね？」のひと言でどんどん削られていくという運命でした。
より短いシーンで印象的に出すかに腐心しました。性格的には、江はとてもサバサバしていて、天方先生も外見はあんな感じだけど、いわゆる女っぽさや色気のようなものはない。
たぶん、女性の好きな女性キャラなのではないかと思います。
このあたりは監督の女性の好みもはっきりしていて、純然たる男の好みで男の理想の女性キャラを書くと、監督からダメ出しが出るので気をつけなければと思いましたが、もともと僕もいわゆる女の子女の子したキャラよりは、江や天方先生のようなキャラのほうが好きなので、そのあたりに関してはあまり苦労はなかったです。

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