テレビ局、アニメに注力の流れ加速 日テレ・TBS10月から新枠で人気作品を放送「アニメ事業に本腰」
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　日本テレビは9月1日、10月より金曜日に新設するアニメ枠『FRIDAY ANIME NIGHT』（通称フラアニ）を発表した。10月6日毎週金曜午後11時より第1弾作品『葬送のフリーレン』を放送する。また、TBSも8月31日に10月改編記者発表を実施し、毎週日曜午後4時30分にアニメ枠を新設することを発表しており、近年、各局がアニメに力を入れている。

　テレビアニメ『葬送のフリーレン』の初回（第1話）は、9月29日午後9時より日本テレビ系「金曜ロードショー」で2時間スペシャルとして放送。金曜ロードショーでテレビアニメシリーズの初回を放送するのは史上初の試みで、今年4月放送のアニメ『【推しの子】』第1期の初回90分放送を超える、大規模な初回放送となり、第2話以降は新設された『フラアニ』で放送していく。

　アニメのOPテーマは大ヒットアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、『【推しの子】』に続きYOASOBIが担当し、金曜ロードショーで初回放送したのち第2話以降は新設のアニメ枠で放送していくなど、日本テレビとしても異例の対応で作品を盛り上げていくのが伝わってくる。

　アニメに力を入れる動くは他局にもあり、TBSは31日の記者発表会で、10月より毎週日曜午後4時30分にアニメ枠を新設することを発表。記念すべき第1弾として大人気アニメ『七つの大罪』続編となる『七つの大罪 黙示録の四騎士』（10月8日スタート）を放送する。

　TBSの伊藤將彦氏は「7月の組織改編で初めてアニメ単体の事業部が誕生しました。2023年、TBSはアニメ事業に本腰を入れていきます」と言葉に力を込め、その目玉コンテンツとして『黙示録の四騎士』を掲げた。

　TBSと言えば2022年、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』『機動戦士ガンダム』シリーズなど、名作アニメを世に送り出してきた日曜午後5時のアニメ枠“日5”を、5年ぶりに復活させることを発表。復活した“日5”枠では、『機動戦士ガンダム　水星の魔女』を10月より放送し大ヒットとなった。

　そのほかの局もアニメに力を入れている。テレビ東京は2021年、金曜ゴールデンタイム（午後7時～10時）に1時間の新アニメゾーン（枠）を設けることを発表。当時、アニメ『ポケットモンスター』が金曜午後6時55分～7時25分にかけて放送されていたが、4月より新アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』を午後7時25分～7時55分に放送し、同局の金曜ゴールデンタイムは2作品のアニメを放送した。

　記者説明会にて担当者は「テレビ東京といえば『アニメが強い』『アニメと言ったらテレビ東京』と言われていたが、そのイメージをより一層強くし、アニメ業界、クリエイター、視聴者の方に『テレ東のアニメ面白いね』『テレ東といえばアニメだよね』『テレ東でアニメを放送したい』『テレ東でアニメを見たい！』と思っていただきたい狙いがあります」と説明していた。