■そもそも原作漫画がすごい！　気鋭の漫画家・藤本タツキの話題作

　原作者の藤本タツキさんは、1992年生まれの若手漫画家。2016年4月に連載デビュー作「ファイアパンチ」が「少年ジャンプ＋」でスタートすると、衝撃的な設定などがネット上で反響を呼びました。

　連載第2作となった「チェンソーマン」は、「週刊少年ジャンプ」19年1号～21年2号に第1部が連載され、22年7月からは「少年ジャンプ+」で第2部が連載中。「このマンガがすごい！2021」オトコ編1位に選ばれ、コミックスの累計発行部数（電子版含む）は1600万部を突破しています。

　なお藤本さんの連載作品は、現段階では「ファイアパンチ」「チェンソーマン」の2作。そのほかは、読み切り作品を収めた「藤本タツキ短編集 17－21」「藤本タツキ短編集 22－26」、21年発表の長編読切「ルックバック」、22年7月発表の長編読切「さよなら絵梨」の単行本が発売されています。

■指揮を執るのは初監督の中山竜　アニメーション制作は「呪術廻戦」のMAPPA

　アニメ「チェンソーマン」を手がけるのは、これが初監督となる中山竜さん。これまでに「呪術廻戦」19話のコンテ演出、「盾の勇者の成り上がり」第16話の脚本・コンテ・演出などを務め、「呪術廻戦」のオープニング曲「廻廻奇譚」で知られるシンガーソングライター、Eveさんの楽曲「レーゾンデートル」のMVも手がけています

　アニメーション制作を担当するのはMAPPA。「呪術廻戦」をはじめ、「『進撃の巨人』The Final Season」「ドロヘドロ」「ゾンビランドサガ」「BANANA FISH」「この世界の片隅に」などを手がけ、23年には「少年ジャンプ+」に連載された漫画「地獄楽」のアニメ化も担います。またビジネス面でも、アニメ「チェンソーマン」は製作委員会方式ではなくMAPPAの1社出資で製作されていることが注目を集めています。

　第1話「犬とチェンソー」の放送後には、血だらけの激しい戦闘シーンなど“規制ゼロ”のハイクオリティなアクション描写に対し、「神作画」「MAPPAの本気を感じた」とSNSで絶賛の声があがっていました。ちなみにオープニング映像では、原作者の藤本さんが映画好きであることにちなんで、さまざまな映画のオマージュが織りこまれているのではないかとファンの間で考察がなされています。

■監督のみならず、主演も“初”　キャストは20代の若手ぞろい

　主人公デンジ役を務めるのは、これが初主演の戸谷菊之介さん。1998年11月30日生まれの23歳で、テレビアニメのメインキャラクターを演じるのも本作が初めてです。

　戸谷さんのみならず、メインキャスト4人全員が20代の若手声優で構成されています。内閣官房長官直属デビルハンターのマキマ役を担当するのは、「ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」で優木せつ菜役を務め、歌手としても活動している楠木ともりさん。デンジの先輩にあたるデビルハンター・早川アキ役は、「Fairy蘭丸～あなたの心お助けします～」で主人公・阿以蘭丸を演じた坂田将吾さんが演じています。

　さらに血の魔人・パワー役を担当するのは、「ダンベル何キロ持てる？」でアニメ初出演にして主演を射止め、その後も「ヒーリングっど・プリキュア」（「・」はハートマークが正式表記）や「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」で主演を務めるなど、躍進止まらぬ若手声優のファイルーズあいさんです。

■音楽も死角ナシ！　オープニング曲、挿入歌、エンディング曲までとことん“攻めの布陣”

　アニメ「チェンソーマン」を語るうえでは音楽も外せない！　米津玄師さんによるオープニングテーマ「KICK BACK」は、常田大希さん（King Gnu、millennium parade）が共同編曲として参加するという、超強力タッグが実現した楽曲です。

　さらに、挿入歌は「マキシマム ザ ホルモン」の「刃渡り2億センチ」が採用され、エンディングテーマは全12曲（！）から1曲ずつ週替わりという、主題歌に負けないインパクト！　エンディングテーマを担当する12組のアーティストは「マキシマム ザ ホルモン」「女王蜂」「ずっと真夜中でいいのに。」、Eve、Aimerなど、こちらも豪華布陣です。
　
　
アニメ『チェンソーマン』楽曲、映像共にオシャレすぎる2話のノンクレジットEDムービー解禁！
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