メディアのインタビューに対し、オタクは「恋愛は苦手だが、結婚には向いている」とした上で、オタクは男女共に高学歴で安定職の人が多く、ものしずかで手の掛からない人が多い、そして「オタクなら浮気もしません」と語ったのでした。

横井氏も『ラブライブ！』などが好きなオタクとのことですが、「オタクなら浮気をしない」という発言は一方的な決めつけ、すなわち偏見ではないかと、オタクである筆者は感じています。

■たしかにオタクの恋愛経験値は低め

たしかに、横井氏が言うように
オタクは恋愛が苦手な人が多いんじゃないかと筆者も感じています。
いわゆる“オタ度”にもよりますが、オタクって忙しいんですよね。

毎晩放送されるアニメを見て、マンガを読んだり、ゲームをしたりするのはもちろん
、時にはイベントに参加したり、中には同人誌など創作活動をする人もいて。

少なくとも筆者はかなりオタク趣味に没頭していた時期はまったく恋愛沙汰がなかったので、
「オタクは恋愛が苦手」というステレオタイプな言説も、あながち間違ってはいないのかなあと感じています。

本当なのか、強がりなのか「3次元に興味がない」と言うオタクもいたりしますが、筆者的には“恋愛はしたいけど、趣味で忙しくて恋愛にまで手を伸ばせない”というオタクは結構いるんじゃないかと。

欲張りかもしれないけど、恋愛のために“推し”を切り捨てるなんてできないじゃないですか（だからダメなんだと思うけど）！

もちろんパートナーがいるオタクもいるので、すべてのオタクに対して言えることではありませんが、いわゆるオタクと相反する“リア充”の方々と比べると、オタクは恋愛の経験値が低めな人が若干多い傾向にあるんじゃないかとは感じています。

私もよく腐女子仲間と集まっては
「気付いたら●年彼氏いない…」
「リアルな恋愛マジでしてない」
「地元の同級生が結婚した。詰んだ」
って話をしたりしますし。

■オタクでも浮気はする

オタクは恋愛経験値が低いかもしれない――
けど、それが“浮気をしない”という部分に直結するかと言ったら、筆者はしないと思います。
浮気＝チャラい人がするもの、ってイメージがどこかにあるからでしょうか。

そもそも恋愛経験が少なそうだから浮気もしなさそうなのでしょうか。
2次元キャラが好きだから、恋人以外の人間に興味がないと思っているのでしょうか。

横井氏は結婚相談所の代表としてさまざまなオタクの方と出会ってきた経験を踏まえて
「オタクは浮気をしない」と発言したのだろうと思いますが、
ぶっちゃけ言ってしまうと「浮気性のオタクもいますよ」と。

同時に「浮気しないリア充もいる」わけで、
オタクどうこうじゃなく、人によるとしか言えないわけです。
そしてオタクに「あなたはオタクだから結婚したら浮気などしない良い配偶者になってくれるよね」などと求められても困るのです。

その良い（？）例として、自称オタキングの岡田斗司夫がいるでしょう！

オタク評論家として知られる岡田氏は、過去に同僚の女性と不倫関係になったり、
愛人とのキス写真、愛人リストが流出して大騒ぎになったり…。

岡田氏の例は飛び抜けすぎていて、あまり参考にならないかもしれないですが、
オタク内でのドロドロした色恋沙汰って実はそこそこ生じています。
何を隠そう筆者も、彼女のいるオタク男性の“浮気相手”として色に溺れたことがありました。

前述のとおりオタク趣味に没頭しすぎて色恋沙汰がなかった時期もあるのですが、
たまたま“そういう機会”が巡り来てしまって。
そもそも浮気ってしたいと思ってするものじゃないじゃない、と思うのです。
同時に何人かと“そういう機会”があったら、してしまう（しない人もいる）というだけのことじゃないでしょうか。

オタクにだって個人差はあれど色欲はありますし、浮気をする機会が巡り来てしまったら、してしまう可能性はあるわけで。
というか、そもそもアニメのクールが切り替わる度に“推し”や“嫁”が変わるオタクもいるぞ（だからと言って、リアルでもすぐ心変わりするってわけでもないと思うけど）！

そもそも、オタクが「ものしずかで手の掛からない」人種と見られている点も
大いに誤解を孕んでいます。
オタクって集まれば結構うるさいですけどね（笑）。

オタクを最良の結婚相手として推すとしたら、「恋愛下手だが、オタクは同志に対する仲間意識が強いので、オタク同士なら、結婚後も自分の趣味を自由気ままに楽しめる」って言ってくれればよかったのかなあ。

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